33冊目

読書の腕前 (光文社新書)

読書の腕前 (光文社新書)

読書が好きな人だったら間違いなくこの本に共感できることでしょう。

本というのはじわじわ効いてくる。あるいはそのときには気づかなくて、後になって考えると、ちゃんと効果があったんだな、とわかる。または、効き目がなくても、いつのまにか溶けて、静かに体内に吸収されてしまっている。本ってそういうものだろう。

じぶんが積み上げてきた読書体験、無駄じゃないんだ!って思えた。一方で、本が好きっていうにはわたしのレベルじゃまだまだだなとも感じた。「本を読むために旅に出る」、いつかやってみたい贅沢だな。
昭和三十年代初め頃まで、新聞社では写真や原稿の遠距離輸送に鳩を使っていた、ということにびっくりした。わたしも伝書鳩のことを知りたいって思った。世の中には知らないことがたくさんあるけど、それをこの目で確かめるのには限りがある。だからわたしは本を読むんだ!

  • この本の中で出てきた読んでみたい本

眺めたり触ったり

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インドで考えたこと (岩波新書)

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読書と私―書下しエッセイ集 (1980年) (文春文庫)

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