44〜48冊目、一気出し

沖で待つ

沖で待つ

ひさびさに読む絲山さんの本。この人の文章、ほんとうに好き。
1編目の「勤労感謝の日」は痛快でよかった。特に、

「国連脱退の松岡洋右みたいでした、カッコよかったなあ」
「いつの時代だよ、四十二対一かよ」

のくだり、ちょうど前日に松岡洋右の話をしてた(どんな話だよ!)のでヒット。「四十二対一かよ」かよってツッコミを入れるセンスがすばらしすぎて唸った。もちろん、表題作の「沖で待つ」もよかった。主人公が働く(=絲山さんが働いていた)住宅設備機器メーカーはすなわち、うちのダンナの会社なので、出てくるワードがばっちりわかって別の意味でも楽しめた。なんといっても、タイトルのつけ方が秀逸だなぁと思う作品。

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

ミステリーは、するする読めてしまうところがよい。電車の中のちょっとした時間にもちょこちょこページを開いて、あっという間に読み終わった。「劇場型捜査」にハラハラし通し。映画も見てみたいな。・・・DVDで。
まほちゃんの家

まほちゃんの家

素直でいい文章。島尾さん一家のことは時々よしもとばななさんの日記にも出てきていていたので、なんとなく親しみを持ちながら読んだ。まほさんとお祖母ちゃん、マヤさんの関係がすてき。高校生の頃のもやもやとした気持ち−自分のことを思い出していろいろ考えた。「女子高生ゴリコ」、なつかしいなぁ。
去年ルノアールで

去年ルノアールで

この前「ダイナマイト関西」のDVDを見て、この人のセンスは最高だなぁと思い、この本を手に取った。夜寝る前に少しずつ、クスクス笑いながら読んだ。絶対家の外では読めない本。