25〜27冊目

年間100冊を目標に本を読んでいるのだけど、最近滞り気味。

日々ごはん〈1〉

日々ごはん〈1〉

ごはんのことが書いてある日記って読んでいるだけでしあわせいっぱいな気持ちになれる。いろいろヒントももらえるし。
ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)

ばななさんの日記に出てくる「てるちゃん」こと、たかのてるこさんの旅行記。とにかくその行動力に驚かされる。結局「言葉が通じないから」っていうのは言い訳に過ぎなくて「伝えたい」って気持ちがあれば理解し合えるんだよね。それにしても女の子ひとりで現地の人の家に泊めてもらったり、安宿に雑魚寝したり、ガンジス河で泳いでたら流れてきた死体にぶつかったり、スリリングな経験が盛りだくさん。もう少し若ければこんな旅をしてみたかったかも・・・いや、わたしには無理みたい。
永遠の出口 (集英社文庫(日本))

永遠の出口 (集英社文庫(日本))

とてもよかった。以下、一番心に響いた部分の引用

それから長い年月が流れて、私たちがもっと大きくなり、分刻みにころころと変わる自分たちの機嫌にふりまわされることもなくなった頃、別れとはこんなにもさびしいだけじゃなく、もっと抑制のきいた、加工された虚しさや切なさにすりかわっていった。どんなにつらい別れでもいつかは乗り切れるとわかっている虚しさ。決して忘れないと約束した相手もいつかは忘れると知っている切なさ。多くの別離を経るごとに、人はその瞬間よりもむしろ遠い未来を見据えて別れを痛むようになる。
けれど、このときはまだちがった。十二歳の私はこの一瞬、自分の立っている今だけに集中し、何の混じりけもないさびしさだけに砕けて散りそうだった。

何度か経験した卒業式の中で、一番たくさん泣いたのは小学校の卒業式だった。ほとんどの子は同じ中学に進むというのに、とにかく悲しくてぼろぼろ泣いた。中学校の時も泣いたけど、高校・大学では泣いたかな?別れる人の数と反比例に流す涙は減っていったように思う。それってどういう意味かなぁと思っていたけど、はっきりここに書いてあった。本当にそのとおり。12歳のころは自分の周りの世界がすべてだった。あのときはまだ<永遠>に出口があることなんて知る由もなかったんだ。