14冊目。

きいろいゾウ

きいろいゾウ

これは、去年雑誌などであおいちゃんがおすすめしていた本。やっと読んだ。西加奈子さんの本を読むは初めて。
ツマさんとムコさん(両方とも苗字)という田舎で暮らす夫婦の物語。最初の方は夫婦の日常がまったりと書かれていて少し飽きそうになったけど、後半、ムコさんの過去が語られるところでぐっとストーリーに引き込まれた。電車で読んでいて一番いいところで駅に着いてしまったので、近くのドトールに入って読んだ。もう涙ぽろぽろ鼻水ずるずるだったけど、途中でやめることができずにタオルで顔をごしごししながら読んだ。すばらしい夫婦愛。静かでささやかで、一見もろそうだけど、実は強くて揺るぎない二人の絆に胸がじんとした。

わたしは眠ります。
それがそこにあることを、知っているから。
わたしは、安心して眠ります。
それがそこにあることを、知っていたから。

余談:本や漫画の登場人物を好きになりやすいわたしは、この本に出てきた9歳の男の子、大地くんにキュン。最近キュンの対象(こんな言葉あるのか?)がどんどん若くなってきてることに不安を覚える。もうすぐ三十路なのに・・・。いや、三十路だから?