マリー・アントワネットを観た。


洋画はふだんまったく観ない。でも、小学生のころ図書館にあったお姫様が出てくる本をすべて読みつくし、友達とベルばらごっこをしていたわたしとしてはこの映画を見ないわけにはいかない、とネットでチケット予約までして(最近の映画館ってすごいね)行ってきた。
もうとにかくドレスがかわいい。特に水色とピンクのと小花柄の。それに山積みになったマカロンやケーキ!これらを見ているだけでたいてい女子はうっとり、大満足じゃないだろうか。ストーリーについては薄っぺらだとか軽いだとか言われてるけれど、ベルばらの知識がすべてのわたしには充分なものだった。ただ、「あれ、ポリニャック婦人は実在する人物だっけ?じゃあロザリーは??」みたいに現実と虚構の区別がいまいちついていなかったりしたけど…。
オーストリアからフランスに嫁ぐマリー・アントワネットは日本で言えば江戸時代の終わりに薩摩から江戸に嫁入りしてきた(天璋院篤姫といったところか。たった14歳で慣れない異国の地へたったひとりで飛び込まなければならなかったマリー。貴族たちが国民のことを省みぬ生活をしていたのは彼女がフランスにくる前からのことで、マリー・アントワネットを悪者にしてしまうのはあまりにもかわいそうだと思った。
マリー・アントワネットを演じるキルスティン・ダンストはとってもキュート。はじめは初々しく、終盤、子供を産んでからは凛とした母の顔になっていてすばらしかった。